夜明けの岩登り

岩を登ることなどなど

ギャップ

奇跡の平日岩。

休みが取れたので恵那!

 

嬉しすぎて仕事も苦にならない。(ことはないけど)行ってもないのに、行ける予定があるだけで日々幸せに過ごせる。

なんて岩は素晴らしいんだと改めて感じる。

 

そして、膨らむ妄想。トポを手に取ったら最後。悪い課題も、登れなくてもいい感じのところまで、、あわよくば、登れちゃったりなんかしちゃったりシタリシテ・・・

 

と良いイメージが爆発。

 

 

そんなこんなで、当日も爆発を繰り返しながらwたなべと恵那に向かう

 

天気は最高。

しかし、流石に日々の疲れがあるらしく。車内では絶望的に眠い。何度か死線を潜り抜け、運転を交代しながら7:30頃にはエリアに到着。

 

どこにいくか悩みつつも、

 

沢山登ろう。色んな課題をトライしてエンジョイ。

 

を標語にししまち右エリアへ。

今日の妄想では万力を皮切りに、エンパシー付近、からのジオランダー付近。ナナメジ付近を通り、レッドブル。時間があれば電波塔尾根付近という、あまりアップダウンのない合理的なトラバースをイメージ。

 

イメージそのままに軽快にアプローチをこなす。

 

万力岩前に荷物を下ろして

 

アップに選んだのは百力、千力

 

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夕方みたいな日差し。

下地はやや斜めだけど、ポジティブなホールドが散りばめられてる感じで、見るからに楽しそう。

 

まずは百力。

トポを見ると、スタートの左手がガストン気味のカチで、 なぜ正面にあるガバアンダーじゃないんだ!とツッコミつつスタート。

スメア足からの少し遠い右手出し(3手目)が核心?の模様。

一度落ちつつ、2回目で登れた風。(3手目止めた時に思いっきりマット足を突き刺した。)

 

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マットに突き刺さる足

上部の抜け方が悩ましく。ライン的に 右上のガバを使うライン、 使わずに左上にクラックを刺しながら抜けるラインがあって、トポ だと左上ラインを示してる

 

結果右上ガバを使ってするするっと上がったのだけど、登り終えてから、登ってる最中も、もやもや。なんだったら右上抜けしたらもやもやするなぁと、登る前から思ってたのにもやもやラインで登ってしまった。

 

早くスッキリもう一度登り直したいなぁ、

 

そんなこんな百力トライを終え今度は千力。

 

かなり低いところにアンダーガバ。

スタートがかなり窮屈。

左足をキョン気味に入れてクロス気味に左手をカチに。

 

からの、体を少し開いて右手をカカリの良いアンダーに・・・

 

で、一杯一杯。予定では左手を縦ホールドにえいっとだして、思い切ってクラックにランジ。なのだけど、

左手カチからアンダーがしんどい。アンダー抑えたところで全身力みすぎて左手が止められないパターン。且つ、狭すぎてアンダー刺しの時にもれなく右足側面が地面をスメア。

左手を止めてしまえば勢いで行けると思いつつ、トライを重ねるごとに一手目の左手カチで指がザクザク削れ、右足が泥にまみれる始末。

 

指皮が薄れるのとともに妄想も霞む。

しばらくしてようやく現実が見えてきたのでアップ終了(指皮も終了)

 

 

万力。

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一本しかラインがなくて贅沢。

 

前回は離陸ができなかったけど、今回は研究の結果、右足ヒールでスタート。

早速離陸ができて過去の自分を超えることができた。

そこから延々と離陸を繰り返し、時刻は12:00を過ぎ。

最高高度は一手目の右手をタッチ。

 

右足ヒールの掛け方がポイントだ、という結論に至りつつも、力も技術も足りず敗退。

めちゃくちゃカッコいいし、ムーブも面白いので、力をつけて次回は登りたいところ。

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ヒールがポイント


 

 

そんなこんなで仲良くwたなべも敗退し

 

お次は

ハナをトライ。

 

妄想と現実とのギャップを感じすぎて切なくなりつつ、いつものパターンだなと、

 

ハナに関しては、前回、左カンテを抑えて右手一本指を捉え、これは行ける!と、思いながら敗退

 

そして今回は、左カンテを抑えられず敗退。。。流石に凹む。しかも3時間近く打ち、既に夕暮れ。

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とまらん

wたなべがなんとか登ってくれたタイミングで移動となった。

 

続いてエンパシー。の岩。

 

ただただ夕焼けに染まった岩と森が綺麗だった。

 

もはやエンパシーの1手目、2手目を保持できる気配すら無く。

エンパシなんとかっていう、ひたすら低いトラバース課題に逃げた。

 

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燃える森

そして、日が落ちて、体スメアを習得して敗退。。

 

ボロボロになりつつ、最後に選んだのはすぐ近くにある ヒクイ

 

たしかに低いけど、立派なスタートホールドがあって、そんなにガチャガチャしてなくて、リップ付近はガバだし、モコッとしたカンテ風でいい感じ。

 

早速トライ。離陸して悶絶のパターン。

アンダーはガバだけど、足がルーフ面のスメアな感じ。重心を落とす場所が難しい。

ゴニョゴニョしてるうちに、左足をいかにもなスタンス、右足スメアで落ち着く

 

千力、万力とアンダースタートの2段、3段に全力で返され、自信を取り戻すためにも登りたいところ。

 そうこうしてると。wたなべが わかった! とかなんとか叫び出し、またいつものパターンか、、と思ってるうちに登ってしまった。

 

大人しくコツを聞いて、マシンガントライの後なんとか登れた。

つま先で踏まない  という、あまりやったことない足の使い方だった。

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できると嬉しい小粒課題

 

帰りはひたすら登り返し。妄想はいつのまにか消え去り、現実がのしかかってくる。

ギャップは毎度感じるけど、強くなればギャップは小さくなり、さらに妄想が広がり、何倍も何十倍も楽しいはず。

 

中津峡でラーメンを食べ(チャーシュー入ってなくてショックだった)

 

猛烈な眠気に襲われて死線を彷徨い、運転を交代しながらかえる。

 

眠気とともに現実に支配されて。気がつけば帰宅。

 

 

登れなくても山に行くだけで最高。

登れたら最高に最高だろうから、明日からまた、がんばろう