夜明けの岩登り

岩を登ることなどなど

足が攣るまで

恵那に次いで、1日岩!

幸せすぎる。

 

恵那にしようかとワクワクして、雪の関係で鳳来か!とワクワクして、鳳来も微妙かもってことで気田川にGO。

 

昨年の年始、気田川にはまって以来、約2年ぶり。行きたい岩場が沢山あって幸せ。

 

 

dさん、wたなべと。

交代しながらだと、思いの外遠く感じない。新東名は偉大!

 

 

天気は最高。極寒を覚悟するも、車を降りると あれっ?ってくらい寒くない。


1日ベストコンディションだった。

指先にチョークが乗ったまま登れる幸せ。久しぶりに一日中登り切れた。手汁が多いため5度以下、且つ風ありくらいでやっと調子良く登れる気がする。

 

そんなこんなでまずは下流エリア。

降りたところにある三角形?の岩でアップ。

 

5級?の課題とか、同じスタートからダイレクトに頂点にランジするラインとかで体を温める。からの上流面の課題。

 

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上流側の課題のdさん

ちなみに、今回はYouTubeやらでスタート近辺だけスクリーンショットを撮って課題を把握?してきた。思いの外いろんな課題があるみたい

 

で、

とりあえず右下のガバから左にトラバースする入道雲 初段。 かかりの良いホールドをワシワシ抑えて登る。もたっとした岩を大移動するすごくいいライン。腕が張りつつもなんとか一回で登れた。

続いて同じスタートから直上の昇竜雲。足が切れつつ、指が悴んで感覚なくなって焦りつつも、なんとかいちげき。

 

 


気田川 入道雲 初段

 

それにしても、岩質が指に優しくて嬉しい。

先週の恵那はアップニ課題目で指皮フィニッシュ。今回は指皮減らさず最後までいけそう!!

 

思ったのも束の間

 

次にトライしたのは 煙 っていう、アップをした岩のすぐ上流にある岩。

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ホールド、スタンスが限られていて登りたくなるライン

かかりの良い細かめカチを持ってリップにドン。でフィニッシュな課題。

これでしょ、てきなスタンスはあるものの。ひたすら滑る。

 

次は行けるはず、次こそ行けるはずトライを繰り返し。

気がつけば右手人差し指をザクッと持っていかれた。

 

すごく面白くて、是非是非登りたいところだけど、まだまだ1日の始まりなので次回の楽しみに、 という程で大人しく敗退した!(1日のフィニッシュをなんとか回避)

 

 

そんなこんなでアップをフィニッシュしたのでマグロ岩

 

 

筋 をトライ

 

 

 

丁度トライしていた人がいたため。ムーブをガン見(前にきた時にふわっとトライしてたためオンサイトにはならないので)

そして、マシンガントライを開始。

 

棚に向かってひたすらダブルダイノするも、ひたすら左にスライド。

抑えるポイントを意識したりなんだりしながら、

 

ひたすら飛ぶ。

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横にふっ飛ぶアトラクション

 

ひたすら削れる指皮。

 

 

2時間?3時間?くらい、打ち続け

眠りから覚めたwたなべのトライをみたdさんからありがたいアドバイス

 

どうやら飛び出す角度が横になってるらしい。

言われてみると、確かに飛び出す時のスタンスが微妙に高くて、腰の位置が高いところから飛び出している感じ。wたなべも同じスタンスだけど、身長とかの関係で自分よりやや腰位置が低く、横というより、上方向に飛び出せていて振られも少ない感じに見える・・・

 

それまで、パワーとタイミングでねじ伏せようと思っていたけど、改めて重心の位置を考え直す。

左上に飛び出すから。飛び出しの際に体の位置が左で、低めの方が止めた後の振られが少ない!!という、基本的なことを再確認。

 

で、右足スタンスを左寄りに変えて、サイファー気味に飛び出したら一回で止まったー、

 


気田川 筋 3段

ハマったら、考えるべき。

事あるごとに思うけど。繰り返してしまう。トレーニングと割り切るのもありだけど、冷静なトライができるように努めなくてはー

 

気がつけば15:00頃。とうに折り返し地点は過ぎて、だいぶヨレも感じつつ。極楽鳥を少し触って、wたなべも筋を登ったので移動。

 

 

マグロ岩に居た人に聞いた洞門エリアへ。

車を止めてなんとなく斜面を降りたら、コジンマリしていい雰囲気の無名 初段を発見。

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抜群に良い雰囲気の岩

 

意気込んでトライするも指2本を突き刺して爪の隙間から出血。

外岩独特の、「帰りの車内までは痛くない」というアドレナリンパワーで気にせず登る。

 

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痛みも感じさせなくなる岩は偉大

課題はというと、小さいながらもムーブがあって面白い。刻んで行けるし一気に飛ばしても行けるし。ムーブな感じも、何より岩の雰囲気がめっちゃ良い。


気田川 初段

 

続いて隣の岩の上流側。アンダースタートの一手もの感のあるライン。顕著なスタートで、惹かれる。

 

スタートのスタンスがツルンツルンで、ツルンツルンと滑る。

ツルンツルンのスタンスでツルンツルンする前にふっとお腹に力入れて、左手出し。

離陸が安定すればツルンツルンせずにスッと手が出る感じ

 

顕著だから既に登られている可能性大 と思いつつ、課題名等つけてみた。

 


気田川 北風 1級

 

日もだいぶ傾き日没タイムに近づくなか

 

空っていう課題のある岩に移動。

 

寒さによりwたなべはクライミング終了。

dさんはさっきの初段で完登時に肩を伸ばしたらしく、クライミング終了。

 

とりあえず出世城から。

 

程よい傾斜に外傾している棚状のホールドが重なる面白い形の岩

スタンスを迷いながらなんとか一撃。

リップ上のガバが思いの外遠くて焦った。

 

 

空 くう

 

聞くところによると出世城で使うスローパ棚(左上のやつ)を限定して右上に抜けるらしい。

 

限定とは言いつつ、トライしてみると全然気にならず、角度が絶妙な棚のおかげで一筋縄ではいかない感じ。

足なりバランスなりをこねこねする。

 

どうやら、上部スローパ棚マッチが核心の模様

 

こねこねするうちに左足トウを当てるとバランスが取れてマッチできることが判明。

これはもういけちゃうやつ!

 

と、いうことで、それまで履いてたブースターsからフックが良さそうなファントムに変更。

下から繋げトライ。

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行ける範囲気

 

自信を持ってトライを始めたのに

繋げども繋げどもマッチが出来ず落ちるパターン。

 

こりゃいけちゃうやつ。と感じたあのトライはなんだったのか・・・。日も暮れて岩が照らし出される。

 

気がつけば、右手中指の爪の隙間からも血が溢れてる。

 

アドレナリンパワーのおかげで寒さと痛みは感じない。寒さのおかげで指汗も出ないで登り続けられる。

 

のに、一向にマッチが出来ずに落ち続ける。

 

久しぶりに1日登ったからか。座る時の膝の屈伸に耐えきれず、両足の内腿が容赦なく攣り始める。

 

あー、あの感覚は何処に。

さてはシューズのせいでは!? と、1時間以上?打ってシューズをブースターsに戻してみる

 

と、フックがかかってマッチできた。

ブースターsはトウ部分がファントムに比べてモコッと、していて、この課題のフックに適しているらしい。

靴によって左右されない強さが欲しい!と、思いつつ、力を振り絞ってトライ。

 

しかし、気がついた時既に遅く

リップ叩くところまで行くものの、よれて保持ができないパターン。

 

ラストトライ!と決めたトライでリップのガバを掴むも、既に保持する力はなく、肘が上がってそのままズルズル落下した。

 

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肘が・・・

 

沢山岩を登るには、力はもちろん登るための戦略を立てる必要があると再認識。経験 なんだと思うけど、それを感じ取るには1回1回のトライを大切に、意味あるものにしなくては!と実感。

 

まぁ。繰り返し打ち続けて、足が攣るまで登れたし、良いトレーニングになったということで、と無理矢理思うことにした

 

帰りの車の中では予定通りアドレナリンが切れた。

 

 

 

気田川最高に楽しかった。

早く行きたい。

 

岩を最高。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャップ

奇跡の平日岩。

休みが取れたので恵那!

 

嬉しすぎて仕事も苦にならない。(ことはないけど)行ってもないのに、行ける予定があるだけで日々幸せに過ごせる。

なんて岩は素晴らしいんだと改めて感じる。

 

そして、膨らむ妄想。トポを手に取ったら最後。悪い課題も、登れなくてもいい感じのところまで、、あわよくば、登れちゃったりなんかしちゃったりシタリシテ・・・

 

と良いイメージが爆発。

 

 

そんなこんなで、当日も爆発を繰り返しながらwたなべと恵那に向かう

 

天気は最高。

しかし、流石に日々の疲れがあるらしく。車内では絶望的に眠い。何度か死線を潜り抜け、運転を交代しながら7:30頃にはエリアに到着。

 

どこにいくか悩みつつも、

 

沢山登ろう。色んな課題をトライしてエンジョイ。

 

を標語にししまち右エリアへ。

今日の妄想では万力を皮切りに、エンパシー付近、からのジオランダー付近。ナナメジ付近を通り、レッドブル。時間があれば電波塔尾根付近という、あまりアップダウンのない合理的なトラバースをイメージ。

 

イメージそのままに軽快にアプローチをこなす。

 

万力岩前に荷物を下ろして

 

アップに選んだのは百力、千力

 

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夕方みたいな日差し。

下地はやや斜めだけど、ポジティブなホールドが散りばめられてる感じで、見るからに楽しそう。

 

まずは百力。

トポを見ると、スタートの左手がガストン気味のカチで、 なぜ正面にあるガバアンダーじゃないんだ!とツッコミつつスタート。

スメア足からの少し遠い右手出し(3手目)が核心?の模様。

一度落ちつつ、2回目で登れた風。(3手目止めた時に思いっきりマット足を突き刺した。)

 

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マットに突き刺さる足

上部の抜け方が悩ましく。ライン的に 右上のガバを使うライン、 使わずに左上にクラックを刺しながら抜けるラインがあって、トポ だと左上ラインを示してる

 

結果右上ガバを使ってするするっと上がったのだけど、登り終えてから、登ってる最中も、もやもや。なんだったら右上抜けしたらもやもやするなぁと、登る前から思ってたのにもやもやラインで登ってしまった。

 

早くスッキリもう一度登り直したいなぁ、

 

そんなこんな百力トライを終え今度は千力。

 

かなり低いところにアンダーガバ。

スタートがかなり窮屈。

左足をキョン気味に入れてクロス気味に左手をカチに。

 

からの、体を少し開いて右手をカカリの良いアンダーに・・・

 

で、一杯一杯。予定では左手を縦ホールドにえいっとだして、思い切ってクラックにランジ。なのだけど、

左手カチからアンダーがしんどい。アンダー抑えたところで全身力みすぎて左手が止められないパターン。且つ、狭すぎてアンダー刺しの時にもれなく右足側面が地面をスメア。

左手を止めてしまえば勢いで行けると思いつつ、トライを重ねるごとに一手目の左手カチで指がザクザク削れ、右足が泥にまみれる始末。

 

指皮が薄れるのとともに妄想も霞む。

しばらくしてようやく現実が見えてきたのでアップ終了(指皮も終了)

 

 

万力。

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一本しかラインがなくて贅沢。

 

前回は離陸ができなかったけど、今回は研究の結果、右足ヒールでスタート。

早速離陸ができて過去の自分を超えることができた。

そこから延々と離陸を繰り返し、時刻は12:00を過ぎ。

最高高度は一手目の右手をタッチ。

 

右足ヒールの掛け方がポイントだ、という結論に至りつつも、力も技術も足りず敗退。

めちゃくちゃカッコいいし、ムーブも面白いので、力をつけて次回は登りたいところ。

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ヒールがポイント


 

 

そんなこんなで仲良くwたなべも敗退し

 

お次は

ハナをトライ。

 

妄想と現実とのギャップを感じすぎて切なくなりつつ、いつものパターンだなと、

 

ハナに関しては、前回、左カンテを抑えて右手一本指を捉え、これは行ける!と、思いながら敗退

 

そして今回は、左カンテを抑えられず敗退。。。流石に凹む。しかも3時間近く打ち、既に夕暮れ。

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とまらん

wたなべがなんとか登ってくれたタイミングで移動となった。

 

続いてエンパシー。の岩。

 

ただただ夕焼けに染まった岩と森が綺麗だった。

 

もはやエンパシーの1手目、2手目を保持できる気配すら無く。

エンパシなんとかっていう、ひたすら低いトラバース課題に逃げた。

 

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燃える森

そして、日が落ちて、体スメアを習得して敗退。。

 

ボロボロになりつつ、最後に選んだのはすぐ近くにある ヒクイ

 

たしかに低いけど、立派なスタートホールドがあって、そんなにガチャガチャしてなくて、リップ付近はガバだし、モコッとしたカンテ風でいい感じ。

 

早速トライ。離陸して悶絶のパターン。

アンダーはガバだけど、足がルーフ面のスメアな感じ。重心を落とす場所が難しい。

ゴニョゴニョしてるうちに、左足をいかにもなスタンス、右足スメアで落ち着く

 

千力、万力とアンダースタートの2段、3段に全力で返され、自信を取り戻すためにも登りたいところ。

 そうこうしてると。wたなべが わかった! とかなんとか叫び出し、またいつものパターンか、、と思ってるうちに登ってしまった。

 

大人しくコツを聞いて、マシンガントライの後なんとか登れた。

つま先で踏まない  という、あまりやったことない足の使い方だった。

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できると嬉しい小粒課題

 

帰りはひたすら登り返し。妄想はいつのまにか消え去り、現実がのしかかってくる。

ギャップは毎度感じるけど、強くなればギャップは小さくなり、さらに妄想が広がり、何倍も何十倍も楽しいはず。

 

中津峡でラーメンを食べ(チャーシュー入ってなくてショックだった)

 

猛烈な眠気に襲われて死線を彷徨い、運転を交代しながらかえる。

 

眠気とともに現実に支配されて。気がつけば帰宅。

 

 

登れなくても山に行くだけで最高。

登れたら最高に最高だろうから、明日からまた、がんばろう